第57章 当世の夜
「伽羅ちゃん、ナツとコナにご飯あげてきてくれる?」
「ああ、解った。」
嬉しそうに猫部屋へ入っていく伽羅ちゃんを見送って、さっき一期に取ってもらった座布団を机の回りに並べる。
「鶴丸と薬研はそんなにそのアニメ気に入ったの?」
帰ってきてから、ずっとテレビに齧り付いてソファーから降りない二人に話し掛ける。
「ああ、気に入った。この本丸の俺がやってた落とし穴はいいな!俺もやってみよう。」
「俺っち達の粟田口48って面白いよな!いや、笑ったぜ!」
粟田口48…
ちらっとみっちゃんを見ると、あの時を思い出したのか、苦笑いして見せる。