第53章 現世へ

目を覚ますと朝だった。

「…あれ？私どうしたんだっけ？」

「主、お目覚めですか？良かった。昨夜、和泉守と堀川が主を運んで来た時は驚きましたよ。」

「うん……そうだ、湯殿で和泉守と会ってね、話しながら温かいねーって‥それで、なんだっけ…？」

「和泉守と一緒に！！？」

突然立ち上がった長谷部が、襖を蹴破らんばかりに開けて走って行く。

‥なんだっけ？ま、いいや。

パソコンまで這って行き、今日の任務内容を確認する。