第38章 記憶の繋ぎ方
「既視感を感じた主様が結果的に真実を求め、鍵となる三日月殿に話を聞く事でまじないが解けたのです。まさか、三日月殿をまた長谷部殿が鍛刀するとは思いませんでしたが…想いが強かったんでしょうね。」
「また、とはどう言う…俺は何かしたんでしょうか?」
やっぱり長谷部は何も知らないんだね、居なくなっている間何があったんだろう…
「…こんちゃん、長谷部は同じ長谷部なの?」
「はい、主様。貴女様は記憶の無い状態にも関わらず長谷部殿を捜し、そして見付けたのですよ。その方こそ貴女様が捜していたへし切長谷部に間違いありません。」