第38章 記憶の繋ぎ方
「特にばみちゃんや、ずおには悪い事をしました…大切な思い出を何回も奪った事になるんだもん。ごめんなさい。」
「記憶が一部ないけど、過去なんか振り返ってやりませんよ!」
「記憶が無くても…明日が無くても…なんとかなる。」
明日はあるだろ!と周りから口々に言われるばみちゃん。だけど、目が合うとにっこり笑ってくれた。
「それから、長谷部。混乱させてごめんね、こうなったのは私のせいなの。今からこんちゃんに話を聞くから、一緒に居てくれたら嬉しい。」
「…主命とあらば。」
不安な表情の長谷部が頷く。
さあ、こんのすけお願い、全部教えて。