第27章 既視感④
「それで…やっぱりよく解らなかったよ〜って顔してるね。」
「なんだいその言い方、雅じゃないな。きみの様に感じている者も居た、けどそうでない者も居る。僕にはわからないよ、すまないね。」
此方に向き直り首を振って正座する。
「歌仙は悪くないよ。まだ出来立ての本丸で、ここが懐かしいと思う。けど何が懐かしいのかは解らない。それでも既視感は消えない。…もし、ここの外側から何か影響を受けているんだとしたら、って思ったの。」
「‥何かに操作されているとでも?」
わっかんない!と、両手を挙げて降参ですと呟く。