第17章 名を呼べば
「…そうか、昨日の近侍は加州君だったもんね。じゃあ、彼から色々と聞いたのかな?」
「うん、前にみっちゃんが言ってた長谷部避け?の事とか、私が酔った時に二人で運んでくれた事とか。」
ごめんね、そう言って僕の両手を握り、胸の前で抱き締める。
「私が言えない雰囲気を作ってたんだよね、きっと他の子達も沢山言いたい事があった筈。」
ごめんね…本当にごめんなさい。
そう何度も何度も呟くちゃん。握られた両手をほどいて、ちゃんの頬をそっと撫でると、少し安心したのか、まるで猫みたいに僕の手に擦り寄った。