第94章 今を生きる
「ああ、御手杵の旦那が落ちたやつな。」
「えっ、あれって誰か被害者出てたの!?ボク掘ってる時見てたんだ。あるじさん、穴の中に落ち葉沢山入れてたよ。」
「そうそう、あの落とし穴の時も中庭に亀吉君のおっきな雪像作って風邪引いた時も、一緒になって本気でやって、皆で緒に歌仙さん達に叱られてたでしょ?俺、そういうとこも好きなんだよね。…確かに主さんの中では、長谷部さんが特別なんだとは思う。でも、俺達本丸の皆の事も大切にしてくれるとこが大好きなんだ。」
それで、出来るならまた一緒に寝たい!今度は止めないで抱き締めたい!!と叫ぶ鯰尾兄さんに、乱が生暖かい視線を向ける。
「結局そこへ帰るんだね…解らなくもないけど。」