第94章 今を生きる
一兄や長谷部さんが居ないか辺りを見回しながら、帰ってきた七人に紛れて歩く。
「一緒に山姥切さんの話を聞いてたんだけど、途中で急にどこか行っちゃったんだ。俺のせいじゃないぞ!」
「ふぅん?山姥切ねぇ…じゃ、今部屋に居ないかもなぁ。任務報告と日本号の事、あと、そこの不動と信濃が主に大事な話があるからさ、早く会いたいんだよね。」
「不動?その紫の?」
「…なぁんだよ?俺が話をしちゃいけないってのかぁ?‥ひっく。」
知らなかったぞ、甘酒って酔うんだなぁ…
「そんな事言ってないだろ!大事な話なら急がなきゃ。あ、ねぇねぇ!他の皆は主の部屋へ行ってもらって、俺と加州さんで主探すのってだめ?」
「お、そうしようぜ!加州さん、日本号は俺達が大将の部屋まで連れて行くからさ!」
「そうしんしゃい。時は金なり、勿体なか!」