第93章 白妙
主、一体こいつに何を言ったんです?いつの間にこんなに懐かれたんですか。
「そんな不安そうな顔をしないでも大丈夫デス、huhuhu。とって食ったりはしませんよ。」
「村正、少しは話を聞いたらどうだ?長谷部殿は早く主殿を見付けたいんだぞ。」
そうですよね?と言う蜻蛉切の言葉に頷く。そうだ、俺の探している宝物はじっとしていないんだからな。
「仕方ないデスね、では話を進めまショウ。…ここの主は面白い、男性もスカートを穿いても良いという話になったのデスよ。なんなら作るとまで!」
あるじぃぃい!?何をしているんですか、何が目的なんです?
「ワタシの見た目や、風評、妖刀伝説にも惑わされず、ファミリーの一員として必要としてくれるのデス。幸せデスね、少しですが穏やかな時間を過ごしました。」