第1章 恋に闇夜
「…どうして僕が…」
そうブツブツと呟きながら、夜、あの森の番人の小屋まで歩いていった。
幾度となくため息が漏れる。
小屋に着くと、グリフィンドールの
ハリー・ポッター
ロン・ウィーズリー
チェルシー・ウォーカー
そして、スリザリンの
僕、ドラコ・マルフォイ。
そして、少し遅刻して、皇・イヴが来た。
「役者は揃ったな。
行くぞ。」
くじ引きで、ポッターとウィーズリーは、あの大男と。
僕は、皇とウォーカーと黒い犬
(…確か、名前はファングとか言ったかな)
と、森へ行くことになった。
理由は、魔法薬学で点数が良い僕らと、ヘマばかりしている奴らで組み
夜にしか手に入れられない薬草を探す為だった。
因みに、僕と皇、ポッターは魔法薬学が得意だ。
どうして僕が…
まぁ、必然的ではあるが…。
またため息を吐くが、ひとつだけ良いことがある。
今夜は、皇がいる。
僕は、皇・イヴにメロメロだった。
「うぅっ…怖いね…」
皇は彼女の大親友、チェルシー・ウォーカーにそう言った。
「皇、苦手だもんね、でも大丈夫!
私とファングが居るわ!」
…多分、いや、絶対、意図的だと思うが…。
僕は何も言わずに、森の奥へと犬を先頭に進んでいった。
ふと、背中が重くなった気がした。
チラッと見ると、皇が僕のローブをつまんでいる。
あぁ、可愛らしい。
見なかった事にして、奥へと進む。
「なぁ、これじゃないか?」
光る鈴蘭。
「あ、これだわ。」
そこは、まるで森のステージ…明るくて、綺麗だった。
もちろん、全ては摘まず、何本か摘んで、ビンに入れた。
「さぁ、帰るぞ」
少し歩いて、暗くなってきた時―…
バサッ!ギィィッ!!
近くで何かが羽ばたく音と、鳴き声が聞こえた。
僕よりさきに皇がびっくりして
「きゃぁっ!」
と叫んで、僕の腕にしがみついた。
「…!?」
僕はびっくりするのと同時に、顔が真っ赤になっていくのが分かった。
「…あ…」
しばらくすると皇が恥ずかしそうに、手を引っ込めた。
恋に闇夜
そうか!こう言う事もあるんだな…!