第2章 手
日曜日―
前日、会社の飲み会があったから起きたら11時
ふと携帯を見た
すばるから9時半に連絡が入ってた
「昼食う?」
ただそれだけ・・・
あたしは、今起きたことを伝えた
支度を始めたら電話が鳴った
すばる・・・
『もしもしー。ごめん。』
すばる「ええよ。飯行かん?」
『行く。』
すばる「もう用意したか?」
『まだ・・・』
すばる「あと何分?」
『1時間・・・』
すばる「はぁー?」
『いや・・・30分で・・・』
すばる「駅で待ってるわ。ほなな。急げよ」
あたしの返事を待たずして、電話は切れた
猛ダッシュで用意して、駅に向かった
多分・・・10分遅刻(・。・;
駅に着いて見渡してもすばるの姿は、ない
帰っちゃったか・・・
そう思ってたら、車が横に止まった
すばる「遅いわ!!」
『ごめん・・・』
すばる「乗れ」
助手席のドアを開けた
『いい?』
すばる「え?後ろがええ?」
『いや・・・』
おじゃましまーす
そう言って車に乗り込んだ
時間は、12時半過ぎ
すばる「何食う?」
『んー・・・』
すばる「和でええ?」
『え?』
すばる「ええな?」
『は、はい・・・』
すばる「ん」
無言で車を走らせた
着いたのは、和食屋さん
落ち着いた雰囲気で、雑じゃない
オシャレな和食屋さんって感じ
あたしは、すばるの後ろをついて行った
テーブルに着き
メニューを開く
『うわぁーどれも美味しそう・・・』
すばる「これ食うてみ?めっちゃうまいから」
『じゃーそうするー!!』
すばる「すんませーん・・・」
すばるのおススメの定食を頼んだ
おばちゃんが運んで来てくれた
『ヤバい!!いただきます。・・・めっちゃ美味しい!!癒されるわー』
すばる「ええやろ?うまいやろ?」
『うん!ありがとう。すばる!!』
幸せ気分に浸りながら食事を終え、映画館に向かった