第24章 〜24〜
「来たか」
「お待たせしました。ご用途はなんでしょうか」
信長様に跪きながら秀吉さんが尋ねた。
「秀吉、先日の処遇について話をしたな」
「ええ、それで今日と色々な仕事を回ってまいりました。それで……」
「そうか。だが、の仕事はもう決めた。」
秀吉さんの言葉を遮って信長様が私を見据えて言った。
「え?」
「喜べ。お前の仕事は俺が決めてやった」
「……それはどんな仕事ですか?」
「世話役だ」
「世話役……?」
秀吉さんと顔を見合わせるが、世話役がどんな仕事なのか分からず首を捻る。
「お前には俺や他の武将の身の回りの世話をまかせる」
「……はぁ……」
「信長様、身の回りの世話とは……」
「それはが自分で決めろ」
「(そんな適当な……)あの、信長様」
「なんだ」
「私、今日お城の色んな仕事を見させてもらって、できれば女中のお仕事をさせてもらえたらな、って思ったんですけど……」
「がやりたいのならやればいい。」
「……そうですか」
「だが、俺や武将に呼ばれたら直ぐに出向け」
「(それパシリ……)……わかりました」
「秀吉、皆にそう伝えておけ」
「……かしこまりました。」
(世話役って……身の回りの事なんてもうお付の人がいるだろうに……なんで私なんだろ……まあ、女中の仕事も出来るみたいだし……とりあえずいいか……)