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楽屋のナイショ噺 《気象系BL 短編》

第24章 恋敵?4


なんだその自信ありげな態度は。

翔くんが松兄を選ぶなんてことあるもんか。

大「翔くん、俺と松兄どっち選ぶの?」

櫻「ん~」

小首を傾げる翔くん。

可愛いけど今は必要ないから!

大「なんで悩んでんの翔くん!」

櫻「え~、だって先輩だし~」

大「そんな理由で選ばないでよ
翔くんの俺への気持ちってその程度だったの?」

松岡「悪いな。そう言うわけだから翔は俺が貰う」

大「は?冗談でしょ
やだよ、絶対渡さないからね!」

翔くんの腕を掴み腕の中に抱きしめ松兄を睨んだ。

すると松兄が突然笑い出した。

松岡「ははっ!ほんとお前翔のことになると別人になるのな?」

大「どういうこと?」

櫻「騙したみたいでごめんね、智くん…
松岡くんが『あの大野が本気で人を好きになるはずないだろ』なんて言うから…
だからそんなことないって…」

腕の中の翔を見ると瞳から涙が零れそう。

松岡「この前相葉に会ったとき大野が翔のことになると人が変わるって言ってて
お前みたいにいつも人の事バカにしてる奴が真剣に恋愛なんて出来んのかなってさぁ」

大「なんだよそれ」

櫻「ほんとにごめんね…智くん」

大「いいよ、翔くん
悪いのは松兄なんだから」

松岡「おいおい、だからお前のそういう態度が駄目なんだろ
少し先輩を立てろよ」

大「やだよ、翔くん泣かせる松兄が悪いんだろ」

松岡「いやいや、だからお前がもう少し翔を見習って可愛い後輩でいろよ」

大「翔くんの可愛さを俺が真似できるわけないだろ
翔くんは宇宙一可愛いんだから」

翔くんをぎゅっと抱きしめた。

櫻「智くん💕」

松岡「確かに翔は可愛いけどお前に求めてる可愛いはそういう可愛いさじゃないから…
しかしまぁ大野の翔への溺愛振り半端じゃねぇな」

大「翔くん、もうひとりで松兄の楽屋来ちゃ駄目だよ?襲われちゃうからね?」

櫻「うん💕分かった」

松岡「『うん』て、翔まで……
お前らは俺をなんだと思ってんだ…」

おわり
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