• テキストサイズ

楽屋のナイショ噺 《気象系BL 短編》

第10章 想い人


二「へー、強引に来てほしいんだ?」

櫻「そりゃ好きな人といるんだから多少はね」

二「リーダーに一緒に寝ようって誘われたじゃん」

櫻「あれはテレビ用でしょ?
ニノだって部屋入られたじゃん」

二「リーダー手振り払われたって落ち込んでたよ?」

櫻「あんなカメラの前で突然言われたらああなるでしょ
どうせ言うならプライベートで言ってほしいよ」

二「…先に進みたい?」

櫻「…ん~、正直ちょっと怖いけどもっと触れたいし触れられたい…

智くんはさ俺がちゃんと智くんのこと好きだって思ってないんだよね
だからいつまでたっても遠慮してるっていうか…」

二「それって翔ちゃんにも原因あるんじゃないの?」

櫻「俺に?」

二「リーダーに甘えてる?
思ったことちゃんと言ってる?」

櫻「…言って嫌われたくない…」

二「なんで嫌うの⁉」

櫻「ワガママだとか、重いとか思われたくない…」

二「思うわけないじゃん!
リーダーず~っと翔ちゃんのこと好きでいるんだよ?
翔ちゃんにワガママ言われたら嬉しくて泣いちゃうよ?あの人」

櫻「そんなことないよ…」

二「そんなことある‼
じゃあ、翔ちゃんはリーダーにワガママ言われるとやだ⁉
さっき強引に来てほしいって言ってたけど、リーダーからすれば強引に行くことはリーダーのワガママになるんだよ?」

櫻「…やじゃない…」

二「でしょ?好きな人にはワガママ言っていいの
翔ちゃんは甘えることを知らなすぎ
甘えてほしいなら自分も甘えないと」

櫻「そっか…ありがと、ニノ
ほんとニノには世話になってばっかだな」


/ 121ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp