第10章 想い人
大『寝よっか?』
櫻『そろそろ寝ます?』
大『一緒に寝よっか?』
櫻『っ⁉一緒には寝ませんよ?』
大『はやくおいで!』
《楽屋にて》
二「リーダー、ずいぶん頑張ったね?」
大「んっ?」
今、他のメンバーは打ち合わせ中。
ニノと2人で時間を潰してる。
二「翔ちゃんに一緒に寝ようって誘ったでしょうよ」
大「あんなの本気にするわけないじゃん」
二「それでも、あなたにしたら頑張ったでしょ?」
大「ん~」
二「付き合い出してだいぶ経つのによく我慢してるね?」
大「あんま贅沢は言えないよな
離れて行かれたら元も子もないし」
二「まぁ、確かに長かったからねぇ
あの常識人な翔ちゃんをよく落としたよ」
大「ニノのお陰だよ
ニノがいなかったらとっくに心折れてたよ…」
二「俺は翔ちゃん攻略をただ楽しんでただけだよ?」
ふふっ、て笑うニノ。
そんなこと言っても知ってるよ。
お前が誰よりも優しいのは。
二「でもこの先は俺は手伝えないからね?
自分で何とかしてよ?」
大「わかってるよ
焦らないようにしてるけど、キツい時あるよ
さっきのVTRだって、手振り払われたし」
二「あれはしょうがないでしょ?
カメラの前なんだから」
大「そうだな…」
カメラの前だから笑い話ですんだけど、実際2人きりの時、あの台詞を言って手を振り払われたらおもいっきり凹むだろうなぁ。
だから怖くて手が出せない…
片思いも辛いけど手に入れたら手に入れたで悩みは尽きないなぁ。