第36章 日常茶飯事
大「『けど』なに?」
櫻「…魅力ないのかなって…魅力なかったらいつか智くんに飽きられちゃう、って…」
目を潤ませながら俺を見つめる翔くん、なんて可愛いんだ!
大「そんなことあるわけないだろ?世界中の男が翔くんに魅力がないって言っても俺だけは『ある』って言うから!」
ぎゅっと抱きしめると翔くんもぎゅっと抱きついてくれた。
櫻「智くん💕」
相二松「………」
相「結局いつものイチャイチャ始まっちゃったよ?」
松「なんで世界中の男なんだよ、普通女だろ…」
相「でもさ、翔ちゃんって大ちゃんと付き合ってなかったらどっちと付き合うんだろうね」
松「そこ気にしたことなかったな…リーダーは常にライバルを男と思ってるけど、本当のライバルは女性なんじゃないか?」
二「そうですね…翔さん、大野さんだから好きになったって言ってましたし…大野さんと別れたら次は女性でしょうね」
大「そうなの翔くん⁉」
櫻「そんなこと考えたことないからわからないよ…俺は智くん以外の人と付き合うなんて考えられないもん…だから智くんに捨てられたらどうしようって心配してるのに…そんなこと聞くんだ…酷い…」
翔くんの目に涙が浮かんできた。
大「あぁごめん翔くん、泣かないで…お前らが余計なこと言うから!」
相「ごめん翔ちゃん、ちょっと気になったからつい」
櫻「ううん、三人は悪くないよ…智くんが別れたあとの話なんかするから…」
大「翔く~ん…」
俯いて俺から視線を逸らす翔くん…どうしよう怒っちゃった?
松「ん~、でも俺らも悪かったよ…少し面白がっちゃったところもあるし」
櫻「だから三人は悪くないって…智くんの俺への想いはその程度ってことだよ…」
大「そんなことない!俺は世界中の誰よりも翔くんのこと愛してる!死ぬまで翔くんだけだ!」
櫻「口だけだったらなんとでも言えるし…」
大「わかった!そんなに疑うなら証明してやる!」
相「どうやって?」
大「そりゃもう一晩掛けて身体で証明するしかないでしょ💕」
櫻「いや~ん、智くん💕」
相二松「………」
松「やっぱりいつもの流れだな…」
二「余計な心配でしたね、ほんと時間のムダ」
大「早く帰ろ翔くん💕いくら時間があっても足りないよ」
相「…いつものことだけどさ、男としてある意味尊敬するよね」
二松「……」
おわり