第70章 育児休暇1日目
★ジミーストーリー★
エレベーターで3階に到着すると直ぐ目の前にみわちゃんの
病室がある。
"トントン"
ドアをノックしてから中へ入る。
そこには……
みわちゃんの他に数名の妊婦さんや、
出産した女の人達がいた。
山崎
「こんにちわ。」
女性A
「こんにちわー。誰の旦那さんかしら?」
山崎
「えと…」
(みわちゃんの旦那って言ったらマズイか……沖田隊長が既に来てるハズだしな…)
俺が返事に困っていると…
みわ
「私の旦那なんです。
退さん来てくれたんですね!ありがとうございます。」
女性A
「え?でも今朝…」
みわ
「2人旦那がいるんです…複雑な事情があって……
この子達双子がこの旦那の子で、
この子は今朝きた旦那の子なんです。」
(みわちゃん自分から言い難いこと……)
女性A
「そ……そうなんだ…」
(普通だよね…この反応……)
なんとなく気まずくなっていると、
女性B
「いいなーー。2人も優しい旦那がいてぇ〜」
女性A
「ほんと、ほんと!!うちの旦那なんて毎日なんてお見舞いきてくれないしさ…歳離れてるオジサンだから気が利かないし!!」
女性B
「ほんとそれよねー」
(あれ?なんだか受け入れられたのか?)
繋
「ママ!だっこ!!!」
結
「ママ!だっこ!だっこ!!」
大人の話を黙って聞いていた結と繋は、
赤子を抱っこして横になっていたみわちゃんにだっこをせがんでいた。
山崎
「だめだよ?みわちゃん、今は安静にしてないといけないんだよ?」
繋
「ママ!ママ!!」
みわ
「退さん、水縹お願い〜」
山崎
「はいよ。だけど、あんまり無理しちゃ駄目だよ。」
みわ
「大丈夫大丈夫…さ、結、繋おいでぇ〜」
俺は水縹を抱っこしながら、3人の様子をみる。
結も繋もみわちゃんにベタベタだ…
(寂しかったんだな…)