第59章 連絡しないのは出来ないのであって本当はしたいんだからね
退さんが帰って来なくなってもう1週間になる…
こんなに長い間なんの連絡も無かったのは初めてだから不安だ……
みわ
「……」
真夜中に授乳の為に起きたついでに
退さんの為にと敷いておいた布団を見る。
やっぱり空っぽ…
結
「んく……んく…………」
(もしかして何かあったのかな…
でもそれなら真選組から連絡が入るだろうし、
けんちゃんや沖田さんが何か教えてくれるはず……
それならどうして………)
"シャカシャカシャカシャカ"
私が起きたのに気付いたのか深夜にも関わらず
リビングで寝ていたシバタが寝室にやってきた。
シバタ
「U・x・Uハァハァハァ」
口にはリードと◯んちバックがくわえられていた。
みわ
「シバタくん偉いね……それがあればお散歩行けるもんね大好きなパパと……」
シバタ
「U・x・U」
思わず涙が出てきてしまう。
みわ
「帰ってきたら……罰として一日中散歩してもらおうね……」
私から連絡は幾度となくした。
繋がらないというか…
着信拒否…メールアドレスさえ変えられていて送信できなかった。
私とシバタを照らす豆電球が
寂しく私達を包む。