第55章 しつけ×指導×理不尽
庭で何やらシバタとやっていたから、
気になって覗いてみたら……
山崎
「シバタ!!直ぐに曲がり角を曲がっちゃ駄目だぞ!
必ず一度立ち止まって…こうやって……
壁越しに顔をすこーし出して誰も居ないのを確認してから曲がるんだ!」
シバタ
「U・x・Uワン!」
(´⊙ω⊙`)
シバタは退さんの言うことを聞いて家の角で、
指示通りに動いている。
(何を教えてるの…退さん……)
山崎
「いけない!!いけないでしょうが!!
なんで角を曲がる瞬間壁の匂い嗅いで足上げるの!!!
今は尾行中を想定しろって言っただろ?
マーキングもダメ!!クンクンもダメ!!!」
シバタ
「U・x・U」
山崎
「なに、その態度!?ワンは?返事できないの?
都合の悪い時は普通の柴犬になって
惚けるつもりか?!」
(シバタは普通の柴犬だよ退さん)
シバタ
「U・x・U」
山崎
「仕方ないなぁ…オヤツ………」
シバタ
「U・x・Uワンワンワン!!!」
山崎
「やんねーよ。」
シバタ
「U・x・Uヴヴッ…ヴヴッ…….」
山崎
「分かってんじゃん。」
おやつをくれない退さんに対して、
歯をむき出しにして怒るシバタ
山崎
「いけない!」
シバタの口を押さえる退さん。
シバタ
「クゥ〜ン…」
山崎
「男は…信念を貫けない時以外は
牙を剥き出しにして怒っちゃ駄目なんだよ。」
(今の…私でもイラッとするよ退さん)
それから数時間ぶっ通しで熱心にシバタに躾をし続けた退さん…
躾と言うか…訓練だけど…
少しのミス(←マーキングやクンクン)も許せないなんて神経質過ぎるなと思いませんか?