第42章 6ヶ月検診へ
山崎
「繋!なにやってんのーー!?」
スタートとゴールの中間あたりで、
女の子数人とお座りして戯れあっていた。
(いいからっ!!こんなトコで聞き込みしなくていいからっ!!)
子沢山
「チッ…モテやがって……」
(聞こえてますよーー!子沢山さん!!
ヤバイ!このままじゃ…試合どころか本当に棄権になる…
どうにかしなくちゃ…
やり遂げた達成感を味あわせてあげたい!!)
山崎
「繋ーーーッ!!!みわちゃんが居るよー!!」
マザコンの繋は絶対に反応すると見込んだ作戦…
来るか!?
繋
「あぶっ!」
山崎
「来た!!!!!」
可愛い女の子を捨て去り
凄い勢いで向かってくる。
順位的には遅くなってしまったけど、
ゴールはできそうだ。
山崎
「結!!」
先に結が俺の所へきた。
結
「エヘエヘ…」
ご褒美に抱っこする。
山崎
「頑張った!頑張ったね、結ちゃん」
子沢山
「まだ試合は終わってないさ!!九太!!!繋くんだけには負けんな!!」
九太くんと繋…並走している。
そんな激しいデットランの最中…
?
「あ、さっきの双子ちゃんのお父さん!」
さっき声を掛けてくれた奥さんに話しかけられた。
山崎
「なかなか上手く行きませんね…」
?
「うちの子なんて棄権で…難しいですねー」
山崎
「ほんとに…あははっ」
子沢山
「チッ!」
子沢山さんの視線を感じる
(もうっ!疲れるなー)
お話に夢中になっていて繋を忘れていた事を思い出して、
焦って繋の方をみる。
(………)
違う奥さんの胸にゴールしていた。
山崎
「繋!!」
九太くんもまた違う奥さんの胸にゴールしていた