第39章 危機
★けんちゃんストーリー★
結
「エヘヘへッ…」
繋
「あぶ〜」
みわのご飯を待っている間、
手探りで子供達と戯れる俺。
田中
「ほら、ブーブーだよ〜」
近くにある車を転がすと2人とも座ったまま手を叩いて喜んでいる。
(か、可愛い!!子供ってこんなに可愛かったのか!!!」
みわ
「けんちゃん!ご飯できましたよぉ〜」
台所から
エプロン姿のみわちゃんが顔をだす。
田中
「あ…」
天使が…天使がそこにいた!!
混沌としたこの世界の中で最も綺麗で…もっとも可愛い天使が!!
みわ
「けんちゃん海老好きって言ってたから、海老ピラフにしてみたんですけど……」
テーブルの上に海老ピラフとスープサラダが置かれる。
感激以上の感情がない
妻というものはこんな感じなのだろうか…
何も言わなくてもだまって好物をだす……
本当に素晴らしい。
田中
「いただきます!!」
"パクっ"
ひとくち食べる
(!!!)
みわ
「お口に合いますか?」
不安そうに覗き込む姿はまるで…
庭に咲く一輪の花のように愛らしい。
田中
「美味い!!凄く美味い!!!」
みわ
「よかったです!!」
いつも屯所の食堂の料理にげんなりしていたのもあるが、
俺の為だけに作ってくれた海老ピラフは
この地球上のどんな食べ物より美味しい。