第38章 家族
山崎
「ん…………」
(あれ…)
みわ
「退さん、おはようございます!もう起きないと遅れますよ?」
俺はどうやら夢を見ていたらしい……
それにしてもやけにリアルで……
山崎
「ん………あ!!!いつもの…いつもの可愛いみわちゃんだ!!」
俺を可愛い顔で覗きこんでいるみわちゃん
夢のオバさんとか全然違う。
みわ
「ん?」
山崎
「ご、ごめんね!みわちゃん!!いつも寂しい思いさせちゃって…!!ごめん!ごめん!大好きだよ!愛してるから!!!だから…そのままの可愛いみわちゃんでいて!!」
みわ
「?」
家族とはなんだろう。
女と男が奇跡的に出逢い…
そして愛を育み奇跡を生みだす。
それは娘だったり息子だったりいろいろ…
そして長い年月をかけて家族が出来上がっていく。
その途中で悲しい別れがあるかもしれないし、
嬉しい出逢いが更にあるかもしれない。
それでも家族はやっぱり腐っても家族だったりするのだろう。