第4章 予
みわ
「………」
(着いた…)
伊東さんの部屋の前に着いたけれど、
お部屋は真っ暗。
みわ
「いらっしゃらないのかな……」
伊東さんのお部屋の前でモジモジしていると
?
「すまない、待たせたかな?急に用事が出来て部屋を離れていたんだ。」
みわ
「!」
いつの間にか、後ろに伊東さんがいた。
みわ
「こ、今晩は……ワイシャツ…お持ち致しました。」
伊東
「ご苦労。」
伊東さんは私からワイシャツを受け取る
みわ
「それでは…私はこれで……」
身を翻し戻ろうとした瞬間、
私の肩に伊東さんの手が置かれた。
伊東
「少し…酒に付き合ってくれないか?」
((´⊙ω⊙`))
(これは命令…?)
渋々伊東さんのお部屋に入ると、
何故かお猪口や酒の肴など支度されていた。
みわ
「…ご自分でお支度されたのですか?」
伊東
「あぁ。人を酒に誘う時の当たり前な礼儀だ。」
(…優しいと言うか気が効く人……なんだ…)
みわ
「…伊東さんは、素敵な方ですね。」
伊東
「……」
みわ
「あ…すみません余計な……」
伊東
「…いや別に気にしてない。
さっそくだが、酒を注いでくれないか?」
みわ
「はい。」
伊東さんの横に座りお酒を注ぐ
伊東
「君は何故此処で働こうと思ったんだ?」
みわ
「……はい……それは………」
((´⊙ω⊙`))
(あれ…?瞼が…重たい……………)
伊東さんとのお話の途中なのに、
瞼が重たくなってきた。
伊東
「…どうかしたか?」
私の異変に気付いたのか、伊東さんが心配そうに私の両肩に手を当ててくれた。
みわ
「…すみません……なんでもありませんから気になさらないでください。」
眠い……
私は今凄く眠い
みわ
「えと…此処で働こうと思ったのは………」