第33章 山崎特製昔話
お爺さん
「なんと!!」
家の中はグチャグチャになっていました。
お爺さんは悲しみにくれ床に崩れるように膝をつき…
この世の残酷さを嘆いていると
それまで黙ったままのお婆さんが言いました。
お婆さん
「お爺さんお爺さん、なかないで……これを見なされ……」
お婆さんは床に転がっていた竹をお爺さんの元に持って行きました。
(えと確か竹が光って….割ったら…出てきたんだよね)
お爺さん
「おぉ〜なんと!!」
お婆さんが持ってきた竹の節から黄金の輝きが漏れていたのです。
お婆さん
「盗る神もいれば与える神もいるもんだねぇ、さあジジイ!
早く割って中身確認しなっ!!」
お爺さん
「ヒィーーーッ!!ワシには…ワシには出来んよ!!!」
お婆さん
「もしかしてまだあの事を引きずっているのかい!?
あれは仕方がなかったんだ!!
今回は割れ目を入れるだけにして手で割るんだよ!」
実は数年前に竹藪で、
光った竹を見つけたので斧で一振りしたところ……
竹の中にいた小さな…女の子を………誤って○ってしまったのです。
お爺さん
「すまん!婆さん!ワシには……」
お婆さん
「ったく使えないジジだねぇ!!貸しなっ!!」
お爺さんから斧を奪うと
竹に切れ目を入れるお婆さん。
すると……
その切れ目がバリバリと広がっていき……