第31章 アパレル販売員の女
桜さんの動きにまったく問題がないと判断して、
一度、監察室に連れてくる。
山崎
「凄いじゃん!桜さん!」
桜
「マジですか〜!すっごく緊張しちゃって…汗が凄いですよぉ〜」
山崎
「え!?アレ、緊張してたの!?
見えない!全然見えなかったよ!!」
桜
「えへへッ……」
桜さんは、
褒めて貰えてよほど嬉しかったのか凄く嬉しそうに笑っている。
山崎
「…それで、今、観察したことを……」
真新しい監察日誌を桜さんに渡す
山崎
「ここに書くんだ。
そんなに細かくではなくて良いけど、気になったこととか…
気付いた事を書いて欲しいんだ。
まぁ…悪い事が気になった、気付いたって時も当たり前だけど
良い事をしてる隊士がいた場合も書いておいて。給金に反映されたりするからね。」
桜さんは俺の話を聞きたながら必死にメモを取っている。
山崎
「気になった事が緊急だったり、事件性の高いものなら書いて直ぐに副長に報告する事を忘れちゃだめだよ。」
桜
「はぁ〜い!分かりました〜。
あ……でもわたしまだ新人でアレなんでぇ〜
難しい事件だったりしたら山崎さんに頼んだりしちゃっても良いですかぁ〜?」
山崎
「…いいよ!でも俺が手伝えるのは事件の調査とかアドバイスとかだけ…
上への報告は桜さんにしてもらうよ?」
桜
「なんでですか〜?先輩がしちゃった方が早いじゃないですか。」
山崎
「桜さんが見つけた案件を自分で上に報告するって言うのは実は大切な事なんだよ。
副長に実力を示す事で信頼してもらえるし、
なにより評価があがって給金にも関わってくるんだ。」
桜
「おぉ〜〜なるほど〜〜!」