第23章 山崎と女 【監察日誌】
面接を受け見事合格。
(想定の範囲内、俺はジミーだから…こんなんは必ず受かる(笑))
その日のうちに支配人の横水忠男に連れられ、裏方の仲間の元へ連れて行かれた。
旅館の一番端にある6畳ほどの狭い部屋に5人の先輩方がいた。
横水
「新しい仲間の…えと……山……山下……」
山崎
「山崎退です。」
横水
「そうそう…山崎退くんだ!!
みんな、仲良くしてやってくれよ。
それじゃあ…歳が近そうな中山さん!!後は頼むよ!」
(えっ!?)
中山
「山崎くん、私、中山ちづるよろしくね!」
中山ちづるは、
小柄で可愛らしい女の子だった。
見た目で年齢を推測するなら18、19くらいだろう。
(こんなにか弱そうな女の子が真選組に垂れ込みするなんぞ、
いまだかつてない例だ…)
山崎
「こちらこそ、宜しくお願いします!」
(恐らく俺は中山ちづるの下で仕事をする事になるな…
俺の本当の仕事がやり易くなるか?)
他の裏方メンバーは
柴田 花江 (しばた はなえ)人が良ささうなおばちゃん。
橋谷 龍弥 (はしたに りゅうや) 俺と同じぐらい。
刈谷 小梅 (かりや こうめ) 中山さんと同じくらい。
福井 鉄太郎(ふくい てつたろう)柴田さんと同じくらい。