第11章 熱
クリスマス…性なる夜まで2週間……
私は高熱で床に伏している。
イボ
「アンターーッ!!このくっそ忙しい年末に風邪なんぞで倒れてんだい!!」
昨日、雨に濡れて帰ってきたせいだろうか…私は風邪をひいてしまった。
みわ
「す、すみません…ゲホッ……
午後からは復帰しますから。。」
イボさんはそんな私を心配してたまご粥をもって部屋を訪ねて来てくれていた。
イボ
「アホッ!!!アンタの汚ったない菌が隊士さんらに移ったら大変だで!!治るまで部屋で休んでるんだよ!!」
みわ
「は、はい……」
イボ
「アンタ、はよう元気になるだでに……」
イボさんは…
私の熱を帯びた額を撫でてくれる。
冷んやりしていて…気持ちが良い………
イボ
「そうだそうだ…カレンからアンタに言伝があるだで。」
みわ
「?」
イボ
「私がアンタの分も頑張るからゆっくり休んで!だでと…」
それを言うとイボさんは、
部屋から出ていった。
みわ
「ありがと…ゴホッ……カレンさん…イボさん……ゴホッ……」
仲間の優しさに包まれながらそっと瞳を閉じた。