第7章 馴れ初め
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「え?」
「あ、」
思ってたことがそのまま口から出てしまった。なんだか急に恥ずかしい。やばい、顔真っ赤だろうな。
「まおはさ、ずっとかわいいままだよな…」
って頭を撫でてくれる。
「お前に好きだ、付き合ってって言った時もさ、顔真っ赤にして頷いてさ。ちょーかわいかったの覚えてるわ」
「そーやって茶化すんだから…」
「でもさー、俺、ホント幸せ!あの時赤葦に2人で帰れって言われなかったら多分告ってなかったわ…」
「そしたら、私が告白してたよ、絶対」
その言葉に面食らったみたいで、得意の大声で笑った。
「やーーーっぱお前には敵わねーわ!寒いから帰んぞ!お前また風邪引く!」
「帰ったらココア飲みたーーい!」
「お!マシュマロ入れようぜ!」
あの日みたいな照れくささはもうないけど、これが当たり前だと思わないように。しっかり、お互いの手を繋いで。
fin