第25章 はい、アウト。
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お腹にかかった精液をティッシュで拭く。
叱られた耳が垂れた子犬みたいにしゅんとしてる。
「ホント、ごめん…ゴム…」
「いや…大丈夫だけど…最近、構ってくれなかったのってなんで…?」
「ホントに疲れてたのと、最近ヤりすぎてたからまおも疲れてると思って…控えてました…」
「言ってくれれば断ったりとかしたよ!バカ!」
「すみません…」
なんて、言ってても仕方ない。
言わなきゃ分からないってホントだよなあ。
もし、出来ちゃったらどうしよう…それだけが不安だな…
その空気を察したのか光太郎が口を開いた。
「もしもの事があったら責任取るから。てか、なくても取るけど」
「…え、それって…」
「また、頃合見て言うから、少しだけ待ってて」
ふっと笑いと涙が溢れた。
それを見た光太郎はまたわたわたしてたけど、今日くらいはイイよね?
まず、2人でシャワーを浴びようかな。
そんな事を考えながら、彼の胸の中に飛び込んだ。
fin