第18章 慣れた、慣れない苦味
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「ねーえ、煙草、吸ってみたい」
少し遅いお昼。
15時までは全席禁煙が、15時を過ぎて一部喫煙になったので店員が灰皿を置き始める。
部屋では吸わないけど、外に出るとよく吸うようになった光太郎。
残念ながら、私は今まで煙草は美味しいと思った事はない。
だからいつも吸う光太郎が不思議に思った。
「お?まおも吸うのか?」
「美味しいって思った事ないけど、光太郎が吸ってるから、光太郎の吸ってみたい」
「ん、火ぃ付けてやる!」
カキン、と慣れた手つきでzippoを開けて火をおこす。
本人には言わないけど、その動作がかっこよかったりする。
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