第14章 木葉くんの教え
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「ほう…よくもまあ恥じらいもなく"そんな事"聞けるな…お前ホント女子?」
「木葉くんは私のマブだからね!」
「マブ」
「で、どう思う?」
"そんな事"って言うのは夜の事なんだけど。
木葉くん顔真っ赤。ウブってやつね…私にはそんなのもう無いから羨ましいな、なんて思ってた時に木葉くんが口を開いた。
「お前さ、上からヤんないの?」
「上」
「いっつもヤってもらってるんならたまにはいんじゃね?木兎わがままだから自分で動きたそうだけど」
「なるほど…失礼ですが木葉くんは…」
「聞いてくれるか!最近彼女できてさ!」
「え!初耳!おめでと!!」
「もー、ホントかわいくてさ…まだ手出せてない…」
「すぐ手出す人よりいいよ、よかったね!」
「だから、たまにメッセージ送るから、シカトすんな!俺の惚気も聞け!!」
「もちろんもちろん。マネの女子会に招待しようか?」
「なに、俺はお前の中で女子なの?」
なんて冗談も飛ばしながらお別れした。
木葉くん、かわいいなあ。
2.3年生の時にバレー部唯一同じクラスで、光太郎の事でいっぱい相談した。
逆に勉強とかはお世話した。木葉くん、勉強は出来るのに授業聞かないからな。
ふふ、懐かしいな。
今日はカレー。カレーの食材が入った袋を持って家に帰る。
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