第3章 仮面の裏◻︎
かなり出たな…いつから抜いてなかったっけ
「佐賀美、立てる?」
『むり…腰、抜けた…』
「腰抜けたって…ふっ」
1回の行為でこんなにヘロヘロになって…口元が緩んでしまう
『ちょっ!今笑ってたでしょ?!』
「笑ってないよ」
佐賀美を横抱きにしてバスルームを後にする
佐賀美の体はまだ熱を帯びていて色っぽい
あした学校がなかったら朝まで延長してセックス漬けになるんだけどな…
来る日失敗したかも
「佐賀美って何時まで働くの」
『私は8時〜4時までだよ』
「寝る時間ないじゃん」
『ん〜もう慣れたよ』
慣れた…いつからやってんだよ。
でも、佐賀美はここの新人らしいからな…違う店でもやってたってことか
そういや
「日曜日、会う約束したよね?」
『うん。それがどうしたの?』
「今、俺の話聞いてくれない?」
『えっ、あっうん…いいよ』
佐賀美は時計をチラチラ見ながら少し困ったように俺を見つめる
「時間は大丈夫。延長するから」
『じゃなくて学校は…』
「あーいいよ。朝練に間に合うようにすれば」
時計を見ればもう日付は変わっていた
別に寝れなくても学校で寝れるし…いや、授業中は寝ないよ?うん、寝ないよ?
「…俺の話、耐えれるかな」
『たぶん…。きっと私と同じような感じだろうしね』
「そっか」