第11章 風邪。

『ぁっ…ぃぁ…。』


みちみちと膣口が広がり
彼のモノを飲み込んでいく。


『入っ…ちゃ、ぁ…』


長谷部『……ぐ、っ。』


これ以上広がりもしないのに
愛液を溢れさせ限界を超えて
快楽となり刺激と変わる。


熱い…体が、長谷部が…全部。


『ふ、ぇ…ぃっ、ん。』


長谷部『…っは、ぁ…力を抜け
このままではツライ、だろう』


苦しむ私の頬を長谷部は
繊細な手つきで撫でてくれた。


酷いことを私に浴びせるのに
その手はなんとも優しくて…


『んぅ…っ…ん、は、ぅ…』


長谷部『そう、です…そう
息を抜きなさい…いい子だ…』


徐々に律動をつけて
彼の腰が私の奥を突いていく。


言葉は突き刺さるのに
彼の動きはまるで労わるように


確実に私の中をゆっくりと
掻き回すように犯してゆく。


ぐちゅぐちゅ…密着した所が
なりつつも、気持ちよさから
愛液が止まることを知らない。


抜かれる度に力が抜け
突かれる度に体に快楽が襲う。


『はせ…べ、長谷部…、ひぁ…』


長谷部『そうか、ここか…。』


『ひゃ、う…ゃだ…長谷部…そこ』


長谷部『何が嫌だ、こんなにも
善がっているのに隠すんだ？』


私が反応した所を重点的に
ずぷずぷ突かれて目の前が
クラクラする程に体が悦ぶ。


『ん…、ぃっ…。』


痛みもない苦しみもない
いまあるのは全てを快楽で
満たされている。


『はっ…ぅ…そこ…ぃい…よ』


長谷部『中から溢れてきますよ
審神者が聞いて呆れる…。

あの方に殺されたくなければ…っ…
この本丸から出て行きなさい。』


奥をぐちゅ…ぐちゅ…と
突きながら、長谷部は出て行けと
口にする。その言葉にトゲはない


なぜなら、


長谷部『…っ…は…ぁ。』


私の身を案じての言葉だから。


『はぅ…ぁ、長谷部ぇ…。』


長谷部『強くなければ…
もっと強くなければ駄目なのだ…

あの方がいれば俺はもっと
もっと…強くなれたと言うのに。』


苦しそうな声は乱れた声に
紛れてますます苦しそうで


目の前にいる長谷部の頬へ
そっと私は手を伸ばした…。


つぅ…と、手に彼の涙が触れる。



強さで塗り固められた心は
こんなにも脆いものなのか。


『長谷部…。』



強いとは何なのでしょうね？


ㅤ