第17章 集会。
どちらからともなく
今日は寝たい…と言い出した
心が満たされたまま
眠りにつきたいらしい…。
清光『へへ…あったかい。』
布団に入った私の隣に
清光は入り込んで抱きついた
腕が胸の上に乗って
ぎゅ…と抱きつけば温もりが
じんわりと伝わってきた。
自分が今着ているのが
シャツ一枚の薄着だからだろう
寒い肌に清光の温もりが心地いい
(湯たんぽ…、)
ホッと息をつけば
安定が反対側を挟んで横になる。
お腹の上に手が乗って
撫でるように回してくれた。
ごろごろし始めるお腹が
安定の手によって治まるようだ
『安定ぁ…、』
安定『なぁに…主。』
『清光ぅ…、』
清光『んー?なーに?』
眠くて甘えたな私に安定も
清光も笑顔を向けてくれた。
『…ヘヘッ…何でもないです。』
布団をかぶって照れ隠しすれば
お二人は強く抱きしめてきた。
清光『主ぃ…意地悪を
意地悪で返すなんてズルいよ』
ズルい…と言いながら
嬉しそうな清光にしてやったり
そう微笑んでみれば
ちゅ…と頬に安定から口付けを
されて驚いてそちらを向いた。
安定『後で覚えててね?』
ゾクッ…安定の二面性をここで
見る事になるとは思わなかった
『あぅ…』
安定『そんな顔してもダーメ、』
しょんぼりしても
彼には効果無しらしい…ちぇ、
清光『ほら、主…もう寝よ?』
ぽんぽんとお腹をリズムよく
叩かれて大人しくしてみた。
『………っん、』
安定の手がおでこを撫でて
髪を整えてくれた。
安定『いい夢見てね、主…。』
そう言い聞かせるように
私の瞼へと触れて眠るように
促してくれた。
お腹のとんとん…がだんだん
心地のいいものへと変わり
温かい体温に挟まれて
二人の吐息に耳を傾け
そっと眠りの底へ意識をおとす。
どうか…お二人に光の朝を…、