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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第26章 戯れと高まりの先の君 / 明智光秀





「……俺もだ」
「え……?」
「お前のこんな可愛い姿は……他の男には見せたくない。 それは、多分……」



ちゅ……っと唇をかすめ取る。
そして、優しい眼差しを向けながら言った。



「お前の事が、好きと言う事かもな」
「……っ、光秀、さん」
「……泣きそうだぞ。今はその顔は無しだ、堪えられなくなる」
「…っ、嬉しい、です」



涙がこぼれそうな瞳に優しく口付けを落とし……
光秀と舞は見つめ合い、笑い合った。






























空が霞み始めた頃……

舞を探しに来た秀吉によって、倉庫から出る事が出来た。
舞が城に戻らないと、信長が心配していたようで……

秀吉は舞の頭をコツンと叩き、心配そうな視線を向けた。



「まさかと思って来てみれば……寒かっただろう」
「大丈夫だよ、光秀さんも居たし」
「何もされなかっただろうな?」
「え……っ」


途端に舞が真っ赤になる。
秀吉が変だと思うや否や、光秀は舞の肩を掴んで引き寄せ、自分のほうに向けさせた。



「舞、すぐに湯殿を準備させる。 湯を浴びて温まれ」
「わぁ、ありがとうございます」
「俺は部屋で布団を敷いて待っている。 だから、部屋でもう一度……」
「……っ、は、はいっ」
「いい子だ」



まるで恋人同士のようなやり取りに、秀吉は目を丸くさせる。



「……なんかあったのか?」
「秀吉、それを聞くのは無粋だぞ」
「なんだ、それ」
「まぁ気にするな。 行くぞ、舞」
「はいっ」



身体を寄せ合い、笑い合う二人を見て……
秀吉は首を傾げながら、後ろ頭をかいたのだった。









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