第23章 素直になれない君が好き / 織田信長
じゅるっじゅるっ、ぴちゃぴちゃ……っ
舌が奥まで入り込み、蜜壺の中を暴れる。
かと思えば、音を立てて蜜を強く吸われる。
強弱をつけてなぶられ、舞はいやらしく啼きながら、痙攣し始めた。
「あっああっ、んぁ……っ、信長、様…っ」
「まさに蜜だな……とても甘い」
「私…っ、あぁあっ、だめぇ………………っ!」
舞の背中が、一際大きくしなった。
次の瞬間、蜜壺からは大量の蜜が流れ出し……
舞は脱力して、ぜーぜーと息を荒らげた。
「ようやく達したか、本当に貴様は強情だな」
信長は口を拭い、呆れ返ったように言った。
舞は動けもしないのに、まだ可愛くない口を叩く。
「信長様が、意地悪、だからです……っ」
「ほう、俺は悦ばせているつもりだったんだがな」
「……っ、でも駄目です…っ」
「まあいい、身体は素直に達せたのだから、約束通り、俺も素直になってやろう」
信長は舞に半身を預け、頬に手を寄せた。
優しく優しく撫で、一回額に口付けを落とすと……
とても優しい瞳で囁いた。
「俺は、貴様の事を、愛している」
舞が、大きな瞳をさらに大きくさせて、信長の目を見つめる。
ゆっくり時間をかけ、舞には届いたようで。
舞の瞳に、涙がいっぱい溜まっていった。
「わ、私も……」
「ん?」
「私も、信長様の事、愛してます……っ」
そう言うと、舞の瞳に溜まった涙が、次から次へと溢れ出した。
まるで、子どものように泣きじゃくる。
信長は、そんな舞の姿が愛しくて、微笑みながら、唇で涙をすくった。
「やっと、素直になったな」
「ご、ごめんなさい、私、可愛くなくて……信長様に嫌われちゃうって、解ってても、素直になれなくて……」
「もう良い、そんなに泣くな」
「ご、ごめんなさい……止まらない、です…」
「貴様は愛しいな、本当に。 そうだな、一つ苦言をするならば……」
舞をあやしながら、信長は顔を覗きこみ……
少し意地悪っぽく続けた。