第17章 Border Love / 信長、政宗
「え……っ、あ」
「悪い、舞……っ」
舞は胸にぶちまけられた白い液を見て、呆然としている。
何も取り繕う事が出来ず、政宗思わずは後ろ頭を掻いた。
(なんて、言い訳しよう……)
そんな事を考えていると。
舞は部屋中を見渡し、やがてぽつりと言った。
「信長様は……?」
「…………っ!」
その一言に、政宗は嫉妬に駆られる。
思ってもみない程の激情に、つい思ってもみない言葉が口から零れた。
「お前をこんなにしたのは、誰だよ……っ」
「え……っ、わっ」
政宗はそのまま舞を押し倒した。
そして、おもむろに舞の秘部に指を差し向け、未だ濡れるその蜜壺をまさぐる。
「や……っ、ああっ」
「誰が濡らしたんだよ、こんなトロトロに蕩けるまで…誰に感じて寝ながら喘いでたんだよ、お前は」
「政宗……っ」
「そう、俺だろ? 俺がお前を感じさせたんだろ、こんなになるまで……なのに、お前は…っ」
(まだ、信長様を……っ)
それは言葉にならず、喉を滑り落ちる。
思わず嗚咽となって溢れた時。
舞は、手を伸ばして政宗の頬に触れた。
「政宗、ごめん。 泣かないで……」
「……っ、泣いてない」
「泣いてるよ……っ」
そう言う舞も泣いていた。
舞は政宗の涙を拭いながら、小さく呟いた。
「政宗、私に触って……」
「舞……」
「私を抱いて、このまま」
蜜壺から指を抜き、その手で舞の頬に触れる。
肌は熱く、熱を帯びていて……
そのまま額や頬に口付けを落とすと、舞は小さく身じろぎした。
「政宗の唇、優しくてあったかいね」
「お前も、あったかいな……」
そのまま。
政宗は舞を抱いた。
信長との勝負の話は舞に告げず……
ただ心と、身体の赴くままに。
「政宗……っ、はぁっ、あっ、政宗ぇ……っ」
「舞……っ、愛してる……っ」
肌と肌を重ね合い、お互いの心が満たされるまで。
何度も何度も交わり、蕩け合った。