第1章 抱いて
いつものように目覚ましが鳴って朝にむくり起きる。だんだん仕事が大変になってきた。関係なく時間は分刻みで竜也の日常に溶けていく。俺が溶けてしまうよ、これからの季節、恋やらエロなしにどうしのげ?
歯磨きしながらスマホを確認していると、知らないアドレスから連絡が入っている。
?いや、昨日は面白いやつが書き込みをしていた。
タイトルが
僕を抱いて
そんな簡潔な。火遊びの元気も失いかけた多忙の病院勤務を憎む。体も精神も限界なこんな朝早く、夜返信をくれていたようだ。
僕年上大好きで、年上の落ちついたbar通ってるんです。良かったら、barは急ならお茶かご飯でもいいです、なんなら家も昼なら来て下さい。よろしくお願いいたします。
積極的な若者やの、返信は昼休みしてみよう
そう思ったのだが、昨日のことを着替えを済ませながら思い出す
怖い人と沢山いじめてもらいましたが、寂しくて夜寝れなくなり、勉強しながら求職中。
無職の色好きモノか。
沢山経験していると顔に滲み出る艶と、とっぽい軽い雰囲気の写真。
可愛いけどな。触っていじめるくらいなら、俺もしばらく疲れでいっぱいだしなあ。
メールがもう一通あることに、鞄や支度をしながら気づいた。
おはよう。昨日声きけてなんか嬉しかった。しっかりした考えの年上の人、連絡嬉しい。俺が多忙なら癒してあげますから。都合いいとき、連絡ください。家の最寄りは○○。都心のが会うには負担少ないかな?
肉食、、、。誘いネコなのか?
ひとまず自転車で出社あと連絡をまた確認したい自分がいた。
職場まで近いように越したのだが今の部屋に連れこんで好きにしてしまえる感じか?こんな軽いのが?
仕事、仕事。。。終わったらまたメール来ていたら、嬉しいはあるけど。
病院の看護、ハードに体力勝負の風呂、今日はメンバーが便りになる先輩看護の姉御もいるから駆け足の日中だろう。まだこれから仕事のハードシフトに差し掛かる前にあそぶか。
お疲れ様。なんか返信嬉しかった。
触られたりキスとかやじゃなきゃ、会えたらされたい。
エムのエロ助かい。
ドタドタと駆け回り休憩もろくにとれないまま1日の夕方に盛りついた若者からのメール。
俺がなぜいいのか?わからん。年上のハードなセックスに泣かされ寂しくて仕方ない。体を撫でて癒してくれと言わんばかりに甘えたメールが俺をぐらつかせる。