第1章 1.はじまりの章
そこに居たのは、古代ローマに出てきそうな衣装を着たチョロ松君。
「わぁ、チョロ松君女装始めたの?」
って言った瞬間、チョロ松君からハリセンで叩かれた。
女神「ちげーわ、ボケ!!!スカートっぽいけどな、これは古代ローマ時代の男性も着てたの!!男物!!」
「うん、知ってる」
女神「知ってるなら、一々言うなボケェ!!ったく…」
ゴホン、と咳払いすると目の前にいる人間のチョロ松君はジト目で私を睨みつけてから、話を進めた。
女神「私は、貴方が知るチョロ松とは似ていても別人です。元の魂は同じですが、存在としては別物。彼のコピーと言ってもわからないでしょう」
「はぁ…。中二病に目覚めたの?」
そう言った瞬間、チョロ松君はゴボン、と咳払いした。
あらら、もうお仕事のツッコミ無いの?
女神「後々、わかるでしょう。…私は、湖の女神です。貴方がこの世界を周り、貴方が幸せを感じた時幸福の木は成長します。その木が育ち、実った時、私がどういう存在なのか理解できるはず」
「えと、とりあえず幸せになればいいの?」
女神「はい、そうです。これから私が送る世界で、幸せになって下さい」
それだけ言うと、チョロ松君は見慣れた笑顔を見せてくれた。
目を瞑って頬を赤くし、とっても優しそうに笑う笑顔。
やっぱり、私の知るチョロ松君だ。
そう思って安心した瞬間、私は竜巻に飲み込まれ…。