第5章 Even if I leave it
またほぼ眠れないままに当日の朝を迎えた。
泉『…ねえ、潤。 顔色悪いけど、大丈夫なの?
今日どこか出かける予定なんでしょ?』
松『ああ。 大丈夫だって。
ちょっと寝不足なだけだから。』
そう言って、手で熱を見てくれようとするのを避ける。
また付いて来ようとする姉の泉をなんとかなだめて横付けして待ってくれている車に乗り込むと現場へと向かった。
室『坊っちゃん、あそこにいる色黒のが例の翼って男です。
とりあえず、取引終わるまで様子を伺い………え……』
滝『澤浦組、今井翼そして、近藤組、有岡大貴だな。
』
遠巻きに様子を伺っていると、
そう言う彼の横には令状を手にした櫻井の姿。
櫻『そんな喜ぶなって。 俺たちは、公安から出向してる麻薬取締管だ。
まぁ、お前ら風に言えばマトリってやつだな。』
松『え………。』
櫻井さん……名前を知ると同時にそのまま倒れるように
気を失ってしまったんだった。
一部、君の名は.編end……