第2章 *黄色いバラを
「フフフ、そいつの花言葉を知ってるか?」
そういえば、彼に黄色いガーベラを一本もらっていたのを思い出す。
黄色いバラのお返しに、黄色いガーベラ。
一体、どういう意味なのか。
わからないけれど、もしかしたら、黄色いバラと似たような意味なのかもしれない。
彼の口から、その言葉を聞いてしまえば、私達の関係は終わってしまうのだろうか。
自分でしたことなのに、こんなことを考えてしまう。
「そいつの花言葉は―――」
テーブルから身を乗り出して、私の耳元に顔を寄せて。
彼が囁いた、花言葉は―――
「究極の、愛」
「…随分とロマンチストなのね、ドフラミンゴ。」
激しく動き出した心臓と、はやる気持ちを押さえつけて、すました顔で彼に言う。
そして。
彼にはかなわない。確かに疲れたけど、やっぱり、まだ彼を好きでいたいの。
今度は私から、彼には、大輪のひまわりを贈ろうと密かに思った。
その、花言葉は―――
「貴方だけを見つめます」
彼が、満足げに笑って私を抱き寄せた。