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ウラノカオ

第9章 本当の


63

ガチャ

智「おはよ」

犯人大野智乱入

「ねぇ、これなに!」

入ってきたばかりの智に詰め寄る


智「何って…しるし」

「なんでこんなにつけたの!
しかも首筋にも」


私が怒っていると智が近くまで来て
首筋のキスマークを撫でた










智「だって、つけとかないと変な虫が近寄るでしょ?」

その言い方がいかにも
冷酷で
本当に近寄った虫を握りつぶすようだった


「…っ」

智「まぁ、こんなのつけても寄ってくるんだけどさ」

そして私の首筋に吸い付いた


「いっ…!」


智に噛まれた

智「今度は首輪つけちゃうかもね…」



「なん…で?」


智「しのちゃんのことが好きだからに決まってんじゃん」


本当のウラノカオが
徐々に顔を出してきたサインだった

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