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ウラノカオ
第16章 最終章
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外にでても
私の手を離す素振りは見せない
「痛いよ…」
かなり強く握られた私の手は
悲鳴をあげていた
それでも智は聞く耳を持たずタクシーを拾った
私を先に乗せ
行き先を伝えた
タクシーの中でも手を握られ
多分智の家に向かった
いつも安心しかなかった智の隣は
今日に限って恐怖しかなかった
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