第3章 愛して 〜藤堂平助〜
「……はそんなにみんなと話したいのか?」
平助くんは顔を歪ませた
「えっ……?」
「そんなにみんなと話したい??」
平助くんは私の肩をつかんだ
「えっ……。うん……」
平助くんは泣きそうな顔をした
「なんでかな……俺は、お前さえ居ればいいのに……」
私の肩をつかんだ手に力がこもっていくのが分かる
「俺、お前のこと苦しめてた。でももう、苦しまなくていい。俺も、お前も」
平助くんの言っている事が分からなかった
平助くんは私の首を覆うように手を当てた
「平助くん……?」
そして悲しい顔で言った
「ごめんな」