第2章 私だけを見て 〜斎藤一編〜
屯所からが消え、いくつもの月日がたった。
見つける事のできないを探していた皆も諦めかけていた
そしてある日のこと
とうとうを探すのは打ち切りになった
それに反対するものは多かった
でも俺は、賛成だ。
皆、を忘れ去り、そして俺とだけになれる
打ち切りになったその日
雪村は泣き崩れ
平助、新八、左之は悔しそうにしていて
総司は顔では余裕を見せているが心の中では悲しいに違いない
そして何より、1番副長が悔しがっていた
俺だけが嬉しくって堪らなかった
だがその嬉しさをグッと堪えて皆に言った
「なら必ずきっと何処かで幸せにしていますよ」
そう、俺の元で
俺だけの場所で……
俺だけを見て
幸せに違いない
俺は、皆にバレぬようにコッソリと笑みを浮かべた