第38章 少年と少女の過去~帝光中での出来事~
あちこち走り回り、最後に着いたのは屋上
赤司は思いっ切り屋上のドアを開けた
『!赤司…君?いや様?』
君付けでいいのか、様付けの方がいいのかと首を傾げる
赤司「どっちでも良いよ。どうして手伝い係辞めたんだい?」
『テツ君は私の支えなしでもこれからはやっていけます。だから…私はもう辞めました』
風が吹き凛の髪を靡かせる
赤司「一軍のマネージャーにならないのか?」
『マネージャー…私が目指していたのは選手です…!ボールを見たらきっとやりたくなってしまいます』
凛はギュッと手のひらを握る
その力は血が滲む勢いだ