第34章 ウィンターカップ〜陽泉VS誠凛〜
黄瀬君はポイッとボールを大我に渡す
黄瀬「どうやら準決は紫原っちとやる事になりそうっスね?よろしくっス」
紫原「そうだねー…つか今試合中だからあんま話し掛けないでよ」
『大我』
私は大我の傍に歩き、思いっきり引っぱたく
スパーンっと素晴らしい音が会場に響く
大我「っ!凛!」
『なんていう試合してんの?』
私の声は静かに響く
大我「は…?」
黄瀬「雨月っち」
『…こんにちわ。…これじゃあ言いたくないけどホントに負けるね』
大我「な!?」
その言葉に先輩達も黄瀬君も紫原君達も驚く
『…今までやって来た事全部忘れて何に縋ってるの!?ねぇ!』
ガッと大我の胸ぐらを掴む
『どうせゾーンに入れたらとか考えてるんでしょ!?そんな下らない煩悩は捨てなさい!雑念も、何もかも!』