第15章 お化け屋敷【野崎梅太郎】
夏希「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
なぜ、この悲鳴から始まったのかー…。
理由は、ただ1つ。
今私は、絶叫するアトラクションばかりの遊園地にいるから。
彼氏であり、少女漫画家の野崎君が、資料づくりに…と来たのだ。
私は、軽く"デート"と呼んでいる。
野崎君は、新しいカップルをつくると言って、
美紅と晶も連れてきた。
美紅「いやぁ、楽しかったー。」
夏希「あー、怖かった…!」
野崎「いやぁ、色んなシーンが描けそうだ。」
晶「…うぅ。」
私達は、口々に感想を述べあった。
美紅「夏希は絶叫系ダメだったのねー、意外!」
夏希「いやいや、こんな怖いの無理だよー…。」
野崎「うーん、マミコと鈴木の盛り場はどうしようか…」
夏希「野崎君は大丈夫なんだ…。
いいなぁ、うん」
野崎「絶叫系は嫌いじゃないからなぁ。」
野崎君、そんなところもカッコいいです。
そう言ってしまいそうなのを堪えて次のアトラクションへ向かった。