• テキストサイズ

【HQ】ウィーゲンリート

第4章 リストバンド


❁︎


次の瞬間、あたしは夜久先輩に抱きしめられていた。

あの時と同じ。

蓮と同じ、暖かさを感じた。


「白星さ…辛いんだろ?最近元気に振舞ってだたの、演技だろ?気付いてないとでも思ったか。………でも」


夜久先輩はそこで言葉を止めた。

抱きしめる手に力を込めて続ける。


「傷(それ)には気付けなかったんだよ…辛いなら、辛いって言え。俺がお前を、救うから。」


言葉が出なかった。

すごく嬉しくて。

夜久先輩の言葉があたしの心を溶かしてくれているようで。

しばらく夜久先輩に体を預けた。
/ 55ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp