第4章 リストバンド
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「今日、暑くね…?」
まだ5月とはいえ、日射しが強い。
室内に熱が籠る。
まだバレーを始めたばかりでこのくらいの暑さでも慣れていないリエーフは、ずーっと嘆いている。
すると、あっ、となにかに気がついた様子で振り返る。
「聖良さん、しっかり水分とってくださいね!」
「あぁ、うん。ありがと…」
それは大丈夫なんだけど…
リストバンドが、暑い。
めっちゃ蒸れる。
「白星、リストバンド暑くねぇの?」
あたしの心を読んだように、うるさいリエーフをはっ倒してから夜久先輩は言った。